布団に入って、少しだけのつもりでスマホを開く。気づけば1時間以上たっていて、明日も早いのに、と後悔しながら眠りにつく。長いあいだ、それが私の毎晩の習慣でした。
「寝る前のスマホをやめよう」と何度決意しても、意志の力だけではうまくいきませんでした。そこで試したのが、スマホの置き場所を変えるという、ごくシンプルなルールです。この記事では、そのルールを30日間続けてみた記録を紹介します。

布団に入って、少しだけのつもりでスマホを開く。気づけば1時間以上たっていて、明日も早いのに、と後悔しながら眠りにつく。長いあいだ、それが私の毎晩の習慣でした。
「寝る前のスマホをやめよう」と何度決意しても、意志の力だけではうまくいきませんでした。そこで試したのが、スマホの置き場所を変えるという、ごくシンプルなルールです。この記事では、そのルールを30日間続けてみた記録を紹介します。
これまでにも、「夜11時以降はスマホを見ない」と決めたことは何度もあります。でも、手の届く場所にスマホがあると、ついつい手が伸びてしまう。通知が鳴れば確認したくなるし、眠れないとSNSを開いてしまう。
あるとき気づいたのは、問題は意志ではなく「すぐ手に取れる場所にあること」なのかもしれない、ということでした。それなら、手に取りにくい場所に置けばいい。そう考えて始めたのが「置き場所ルール」です。

ルールは次の3つだけです。
目覚ましをスマホに頼っていると、どうしても寝室に持ち込む理由ができてしまいます。そこで、まず数百円の目覚まし時計を買うところから始めました。
最初の数日は、布団に入っても手持ちぶさたで落ち着きませんでした。「ちょっとだけ確認したい」とリビングに取りに行きそうになったことも何度かあります。
そこで、寝室に読みかけの本を1冊置くことにしました。スマホの代わりに手に取るものがあると、気持ちが落ち着きました。
2週目に入ると、布団に入ってから眠るまでの時間が短くなったように感じました。スマホを見ていたころは、目がさえてなかなか眠れなかったのですが、本を数ページ読むうちに眠くなる日が増えました。
あくまで私の場合の感覚ですが、朝の目覚めも少し楽になった気がします。
3週目以降は、寝る前にスマホをリビングに置くことが、歯みがきと同じくらい当たり前になりました。休日の夜に少しルールを破ってしまった日もありましたが、翌日には自然と元に戻れました。
スマホを手放すだけだと、空いた時間をどう過ごせばいいかわからなくなります。本、日記、ストレッチなど、寝る前にする「代わりのこと」を決めておくと続けやすくなります。
同居している家族に「寝る前はスマホをリビングに置くことにした」と伝えておきました。急ぎの連絡があれば家族が気づいてくれるという安心感もあり、気持ちが楽になりました。
どうしてもスマホを使いたい日もあります。そんな日は無理せず使い、翌日からまたルールに戻ればいいと考えるようにしました。
スマホを手放した30分を、私は次のように過ごしています。どれも特別な準備はいりません。
いちばん続いているのが、紙の本を読むことです。物語より、エッセイや短い章に分かれた本のほうが、きりのいいところでやめやすく、寝る前に向いていると感じています。数ページ読むうちに、自然とまぶたが重くなってきます。
その日あったことを、ノートに3行だけ書きます。うれしかったこと、気になったこと、明日やりたいこと。頭の中にあることを紙に書き出すと、布団に入ってからあれこれ考えることが減りました。
布団の上で、ゆっくりと体を伸ばします。肩や首、腰など、1日座りっぱなしでこわばったところをほぐすと、体の力が抜けていく感じがします。無理に伸ばさず、気持ちいいと感じるところで止めるのがポイントです。
寝る30分前になったら、部屋の照明を暗めにしています。明るい部屋にいると目がさえてしまう気がするので、手元が見える程度の明かりにしています。
どれも「やらなければいけないこと」にはせず、その日の気分で選ぶようにしています。そのくらいの気楽さが、続けるコツなのかもしれません。
寝る前のスマホをやめられないのは、自分の意志が弱いからではありません。すぐ手が届く場所にあるから、つい見てしまうのだと思います。
まずは今夜、寝る30分前にスマホを寝室の外に置いてみてください。たったそれだけで、夜の過ごし方が少しずつ変わっていくかもしれません。
この記事は、ひとさじ帖編集部が内容と表現を確認したうえで公開しています。