「余ったら貯金」をやめたら貯まった。先取り貯金の始め方

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YU 家計管理を10年続ける会社員
「余ったら貯金」をやめたら貯まった。先取り貯金の始め方

「今月こそ、余ったお金を貯金しよう」。そう思って月末を迎えても、口座にはほとんど残っていない。社会人になってしばらくの間、私はずっとこの繰り返しでした。

状況が変わったのは、貯金の「順番」を変えてからです。余ったら貯めるのではなく、先に貯めて、残りで暮らす。いわゆる「先取り貯金」です。この記事では、私が実際にやってみた先取り貯金の始め方と、続けるためのコツを紹介します。

なぜ「余ったら貯金」は貯まらないのか

お金は、使える分があると使ってしまうものです。これは意志が弱いからではなく、人の自然な行動だと思います。

口座に残高があると、「まだ大丈夫」と感じて、ちょっとした買い物やごほうびにお金が流れていきます。月末に残っていないのは、使える分だけ使った結果です。

だからこそ、最初から「使えるお金」を減らしておく。これが先取り貯金の考え方です。

先取り貯金の基本の仕組み

給料から先に貯金のびんへ入れ、残りを財布で使う流れ

先取り貯金の仕組みはとてもシンプルです。

  1. 給料が入ったら、決めた金額をすぐに別の口座へ移す
  2. 残ったお金だけで1か月暮らす

ポイントは、貯金用のお金を「生活費の口座から見えない場所」に移すことです。同じ口座に入れたままだと、結局使ってしまいます。

先取り貯金の始め方

1. 貯金専用の口座を用意する

生活費の口座とは別に、貯金専用の口座をつくります。キャッシュカードを持ち歩かない、ネットバンキングでもすぐに引き出せない設定にするなど、気軽に使えない状態にしておくと安心です。

2. 金額は「少し物足りない」くらいから

最初から大きな金額を設定すると、生活が苦しくなって途中で引き出してしまいます。まずは手取りの5%など、少し物足りないくらいの金額から始めるのがおすすめです。

私は最初、月1万円からスタートしました。慣れてきたら、半年ごとに少しずつ金額を上げていきました。

3. 自動で移る仕組みをつくる

毎月自分で振り込むと、忘れたり、迷ったりします。給料日の翌日などに自動で移る設定にしておけば、何も考えなくても貯金が進みます。

勤務先に財形貯蓄の制度があれば、給料から天引きで積み立てる方法もあります。銀行の「定額自動入金」などのサービスも便利です。

続けるための3つのコツ

生活費の口座に「予備費」を残しておく

先取りしすぎて生活費が足りなくなると、貯金を取り崩すことになります。急な出費に備えて、生活費の口座には少し余裕を残しておきましょう。

年に数回の大きな出費は別に考える

冠婚葬祭や旅行、家電の買い替えなど、毎月ではない出費は意外と多いものです。これらは、先取り貯金とは別に「特別費」として少しずつ積み立てておくと、貯金を崩さずに済みます。

貯まった金額をときどき眺める

数か月たつと、貯金用の口座に少しずつお金がたまっていきます。その金額を見るのが、何よりのモチベーションになりました。

貯まったお金は「目的別」に分けると続く

先取り貯金に慣れてきたら、貯まったお金に「名前」をつけてみるのがおすすめです。ただ貯めるよりも、何のためのお金かがはっきりしているほうが、続ける意欲がわきます。

生活防衛資金

まず優先したいのが、病気や失業など、もしものときに備えるお金です。目安は人によって違いますが、私は生活費の数か月分を最初の目標にしました。このお金があるという安心感は、想像以上に大きいものです。

近い将来の目標資金

旅行や引っ越し、資格の勉強など、数年以内に使う予定のお金です。「来年の夏に旅行」のように、時期と金額を決めておくと、毎月いくら貯めればいいかが見えてきます。

長い目で見た将来資金

すぐには使わない将来のためのお金です。どう準備するかは人それぞれなので、まずは「いつか必要になるお金がある」と意識しておくだけでも十分です。

ネット銀行の中には、1つの口座の中で目的別に分けて管理できるサービスもあります。口座を何個も作るのが面倒な人は、こうした機能を使うと手軽に始められます。

目的ごとに金額が増えていくのを見るのは、思った以上に楽しいものです。私は、旅行用の貯金が目標額に届いたときの達成感が忘れられません。

順番を変えるだけで、お金の残り方は変わる

先取り貯金は、特別な知識や我慢がいらない方法です。変えるのは、貯金と生活費の「順番」だけ。

まずは次の給料日に、少額でいいので貯金用の口座へお金を移してみてください。「残ったお金で暮らす」感覚に慣れてくると、自然とお金が貯まる流れができていきます。

この記事は、ひとさじ帖編集部が内容と表現を確認したうえで公開しています。

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家計管理を10年続ける会社員

社会人になってから家計簿に何度も挫折し、固定費の見直しと先取り貯金にたどり着いた。がまんに頼らず、仕組みでお金を整える方法を、自分の経験をもとに紹介している。

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