「洗濯物たたむの、手伝って」。そう声をかけても、子どもたちからは「えー、あとで」の返事。結局、自分でやったほうが早いと、家事を抱え込む毎日でした。
3人の子どもを育てながら家事をこなすのは、正直かなり大変です。そこで、子どもたちにも家事を担ってもらえないかと試行錯誤するうちに、「お手伝い」という言い方そのものを見直すことにしました。この記事では、わが家で続いている家事分担の工夫を紹介します。

「洗濯物たたむの、手伝って」。そう声をかけても、子どもたちからは「えー、あとで」の返事。結局、自分でやったほうが早いと、家事を抱え込む毎日でした。
3人の子どもを育てながら家事をこなすのは、正直かなり大変です。そこで、子どもたちにも家事を担ってもらえないかと試行錯誤するうちに、「お手伝い」という言い方そのものを見直すことにしました。この記事では、わが家で続いている家事分担の工夫を紹介します。
「お手伝い」という言葉には、「本来はお母さん(お父さん)の仕事を、手伝ってあげる」という響きがあります。だから子どもにとっては、やってもやらなくてもいいもの、気が向いたときにやるもの、になりがちです。
そこで、わが家では「お手伝い」ではなく「家族の仕事」と呼ぶことにしました。家族みんなが暮らす家のことは、家族みんなでやる。そんな考え方を、言葉から伝えたかったのです。
呼び方を変えただけで劇的に変わったわけではありませんが、子どもたちが「自分の仕事」として家事を意識するきっかけにはなったと感じています。

子どもの年齢や得意なことに合わせて、任せる仕事を決めます。わが家では、次のように分けています。
最初は簡単なことから任せて、できるようになったら少しずつ増やしていきます。
気が向いたときに頼むのではなく、「この仕事は○○の担当」と決めて固定しました。担当が決まっていると、子どもたちも「自分がやらないと困る人がいる」と意識するようになります。
担当表を冷蔵庫に貼っておくと、毎日声をかけなくても、自分で確認して動いてくれることが増えました。
洗濯物のたたみ方や、お風呂の洗い方など、大人のやり方とは違っても、細かく注意しすぎないようにしています。最初から完璧を求めると、子どもはやる気をなくしてしまいます。
どうしても直してほしいところだけを、1つずつ伝えるようにしています。
家族の仕事だからといって、やって当たり前とは思わないようにしています。「お風呂きれいになってたね、ありがとう」と声をかけると、子どもたちもうれしそうです。
子どもたちにだけ仕事を任せるのではなく、親も自分の担当を担当表に書いています。「家族みんなでやっている」ことが目に見えると、子どもたちも納得しやすいようです。
習い事や体調不良などで、どうしても担当の仕事ができない日もあります。そんなときは、きょうだいや親に「代わってほしい」と頼めるルールにしています。代わってもらったら、別の日に代わりにやる。こうしたやりとりも、家族の中での助け合いの練習になっています。
家事分担は、最初からうまくいったわけではありません。試してみて失敗したこと、変えてみてよかったことも紹介します。
最初は、家事をしたらシールを貼って、たまったらごほうび、という方法を試しました。はじめのうちは子どもたちも張り切っていましたが、だんだん「ごほうびがないならやらない」という雰囲気に。家族の仕事という考え方とずれてしまったので、やめることにしました。
同じ仕事をずっと続けていると、子どもたちも飽きてきます。そこで、3か月に1回、担当を交代するようにしました。新しい仕事を覚えるきっかけにもなり、「お風呂洗いって意外と大変なんだね」と、ほかの家族の仕事に気づくこともあるようです。
担当を決めるときは、親が一方的に決めるのではなく、家族会議で話し合うようにしています。子どもたちから「この仕事はやりたい」「これは苦手」と意見が出ることもあり、自分で選んだ仕事のほうが責任を持って取り組んでくれます。
子どもと家事を分担するのは、親が楽をするためだけではありません。ごはんを炊く、洗濯物をたたむ、ゴミを出す。どれも、子どもたちがいつか自分で暮らすときに必要になる力です。
まずは、子どもに1つだけ「家族の仕事」を任せてみてください。最初はうまくいかなくても、続けるうちに、子どもたちが頼もしい家族の一員になっていくはずです。
この記事は、ひとさじ帖編集部が内容と表現を確認したうえで公開しています。